2007年04月29日

SMCタクマー135/3.5修理【仕事にならなかった仕事】

え〜更新を27日にする筈が
こんなに遅れまして…ごめんなさいm(_ _)m

実は27日に修理の修行をする予定だったのですが
@父は毎週火曜・金曜の午前中、メーカーに行っている。
A光ファイバーの工事&セットアップがお昼頃あった。
B娘の習い事の日だったので父が気遣い私に送迎させた。
以上の様な言い訳になるような ならないような
理由がありまして、ほとんどカメラやレンズの修行は
できなかったのでした。。

一応、ちょこっとした修理のお話を。
SMCタクマーのレンズで135/3.5という少し望遠のレンズ。
先週と同じように絞りの粘りを取るべく
分解しようとするのですが
カニ目というリングに付いてる溝を
専用の道具で回そうとするが上手くいかず
父に交代すると「んぁ?」とか「おぉ?」と唸っている…
どうも先週分解したレンズも同じタクマーなのに
分解の要領が全く異なるようで。
結局ほとんど父が分解してしまい、私は清掃するのみ。
でも今回のレンズは あっちこっちがネバっていて
結構念入りにネバりを取り除きました。
色んな分解の仕方、汚れ方、壊れ方があるんだと
また勉強になりました。

で、余談なのですが そのレンズの修理が終わり
父の指示を受けながら修理票を書いていると
付属品のチェックをする時にレンズのフード
(レンズの先に付ける5センチぐらいの筒状のもの)に
すこし歪みを見つけた父は「ん?歪んどるなぁ」と
言いながら、道具を取り出し数秒で歪みを整え
「これでマシになったやろ?」と直してしまいました。

以前、ホームページに掲載する『お客様の声』を
お寄せ頂いたお客様からも
「特に指示していなかった部分まで清掃して頂いて
 有難うございます!」と個人経営ならではの部分に
気付いて下さってる事に対して こちらも嬉しくなりました。

今後、十数年後かに私が父の仕事を引き継ぐ時
そういうちょっとした心遣いも一緒に引き継がないと
いけませんね。

やはり父からは技術だけでなく色んな事を教わります。
尊敬です。
posted by ユウ at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | レンズ

2007年04月20日

ペンタックスSP(PENTAX SP)修理【まだまだ初級編なのに…】

やっと何にも邪魔されず初めて朝から仕事ができました!
午前中はSMCタクマーのレンズを分解。
先週と同じく、絞り羽根の作動不良だったのですが
先週より絞りの粘り方がヒドかったので
ほぼ全部分解し、色んな箇所を清掃後
最後に絞り羽根1枚1枚を外し、汚れを拭き取りました。

その後、お昼休憩まで時間があったので
もう1本のレンズを分解するよう手渡され、
レンズの前にあるレンズ名などが書いてある所を
ゴムで出来たメガホンみたいな形の道具で
一生懸命外そうとしても取れない。。
薬品を外す所に何度か染み込ませて
同じ道具で外そうとしたけど、やっぱり取れない。。。
結局父が小さい木づちで何度か廻りを叩いて
ようやく取れました…悔しかった。
で、そのレンズは私に戻らず午後の分解へ…。

午後は ここ最近修理依頼の多い
アサヒ ペンタックスSPを分解し始めました。
(ほぼオーバーホールの為の分解です)
母のペンタックスSVとの違いは露出計があり
すこ〜しSVよりは構造が複雑なのです。
やはり中身を見ると ちょい複雑。
ハンダで配線を6つほど外し、ペンタプリズムも外す。
レンズ横、両サイドの皮をネジ部分が見えるまで剥がし
前面を外す。他にも諸々を外しておりますが
記載は省略します^^

この後、シャッターの切れが悪い為
数箇所に2種類のグリスを少しずつ塗りつけ
シャッターを何度か切り、油を馴染ませる。
それから少し時間が掛かりながらも
なんとか元に戻し、モルトプレーンも張り替えたのですが
上部の右側に窪みがある為、そこは少し間隔を開けて
張り付けないといけなかったのに2週間も前のことなど
すっかり忘れ…父に指摘されて『ハッしまった!』と
張り直しました。。

その他にも結構忘れている事が多々あり…
もちろん、父は終始穏やかな顔で教えてくれているし
数をこなせていないから出来なくて当たり前なのですが
素人の私なりに『これぐらいは覚えてなくて どうする!』
という所を覚えられてなくて…少し自己嫌悪。
実は この日記も“覚書”として利用しているものの
次の仕事に入る前にチェックしておらず、
『この日記を見なくても覚えているハズだ!』
と自意識過剰になっていた事を反省しています。。


今日の復習
@息を吹きかけるのはレンズだけでなくボディにも使える。
 ボディのなかなか取れない汚れには息を吹きかけてから
 薬品で拭くと結構よく取れます。

Aレンズ部横の露出計と連動しているスイッチ?は
 動きやすくする為に薬品で清掃した後、
 鉛筆の芯(B)を作動面に こすりつける。


今日は楽しさより、
『う〜ん…これから大丈夫かな…』と
修行3回目にしてテンション低めモードでしたが
いつもながら、父は40年以上もこんな細かい作業を
していたんだと 改めて尊敬&感心&脱帽です。
サラリーマンのご両親は お仕事ぶりを
お子様に見せられなくて残念ですよね。
私は父の仕事を見たり教えて貰えるので
とても有難く思います。

いつも強気で書いてた『父の技術を盗め』ってやつですが
盗むには まだまだまだまだ…まだ早い!!
修理職人への道は まだ始まったばかり…
まずは最低限の事・基本的な事を
しっかり頭に叩き込みます。
新人職人の私、頑張れ!!
posted by ユウ at 01:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | アサヒペンタックス

2007年04月13日

オリンパスPEN-EE2(OLYMPUS PEN-EE2)修理【移植手術】

凄く怪しいタイトルをつけてしまいましたが
医師免許を持っていない私にできるのは
カメラの部品を移植することです。

と、その手術の前にペンタックスSPの
標準レンズを触らせてもらえることになり早速分解。
これは絞り羽根の動きが鈍くなってるらしい。
下手すると、絞り羽根を全部分解して
1枚1枚こびりついている油を取り
再度グリスを塗ってやる作業が必要かと思われたが
絞り羽根自体は油粘りもなく
動きが悪かったのは『軸』の部分だと分かり
シンナーのような薬品を(昔はシンナーを使っていたらしいが
今は知人に教えてもらった、別の薬品を使っている)
軸につけ、軸を数回上下しペーパーで拭き取る。
この作業を3回ほど繰り返し、動きが良くなったので
バラバラにしたレンズを元に戻す。

最後にレンズを薬品で拭いてあげるのですが
薬品を付け過ぎているのか、拭きあとが残ります。
付いていた拭きあとを拭いたら また別の拭きあとが残る。
変なとこ神経質なA型の私は諦めきれず何度も拭く。
父は『ある程度は大体で良いよ』と言ってくれますが
なんせ変なとこだけ神経質なもので…
次回からは、薬品を付けすぎないよう気をつけます^^;

で、今日のメインは移植手術。
オリンパス PEN EE−2 という
昔は とても人気があったハーフカメラです。
(フィルムの枚数が倍撮れるんですよ!)
露出計の基盤部分だったと思いますが
セレン板というレンズの周りに付いてる部分と
その他、綺麗な部分をいくつか移植しました。

まず移植される側、これから使い続ける方のカメラを分解。
ネジ回しの使い方は先週よりも滑らか^^
今日はネジを1回も落としませんでしたよ!
(↑これって当たり前ですが。。)
前回と同じように、外した順番やネジを覚えながら
ハンダで配線を1本外し、移植部分を取り出します。

次は部品取り用のカメラを分解。
同じものを また分解するので、とにかく自分でやってみる。
もちろん分からない時は ちょこちょこ聞いてますが
なかなか手際よくなってきた様な気がします。
ん?調子に乗るのは まだ早い? はい、すみませんm(_ _)m
で、本当に重要な部分は父が移植しましたが
使用するカメラも分解用のカメラも無事元へ戻しました。

って、今日は具体的な事を何1つ書いてないので
みなさんへワンポイントアドバイス!
今日はレンズの少し右側のボディの皮を3cmほど剥がして
修理したのですが、貼り付け方にコツがあります。
といっても難しい事ではなく、とっても簡単!!
たぶん乾くのに少し時間の掛かるボンドだと思うのですが
それをできるだけ薄〜く塗り、1,2分放置します。
それから、そのままガバっと貼り付けようとすると
レンズの周りに くっついてしまうので
ベルトを最後のベルト通しに通す様な感じで
皮を『く』の字に曲げながら貼り付けます。
レンズ周りの半円状にカットされた所が浮いてなければOK!
普通はボンドを付ければ すぐに貼り付けるもんだと
思いますよね〜不思議です。

それでは、今日の復習。

@上部カバーを付ける際、ネジを付ける前に
 シャッターボタンの軸(名前忘れました)が
 カバーの穴の真ん中にきているか確かめる。
 ズレているようであれば調整する。
 これがズレているとシャッターボタンが上手く上がらない。

A露出計のチェックは
 マニュアルの100にして針が振れているか、
 暗い所でシャッターが切れないようになっているか。
 逆にオートでシャッターが切れるようになっているか。


今日も1日遅れで更新となりましたが、
楽しく仕事ができました。
それを父に伝えると、『今はまだ楽しいねん』と
まだまだ超低レベルな技術を教わっているのだと
認識させられたのですが、
もしかして、もしかすると
私には この仕事と とても相性が良く、1度も嫌にならずに
一生楽しんで仕事をしているかもしれません。
“1度も嫌にならずに”というのは言い過ぎかと思いますが
なかなか良い相性だと思うんですよね。

この相性を崩さず、最高のパートナーになれる事を祈りつつ
本日も父の匠の技を ちょっぴり盗みました。合掌。
posted by ユウ at 01:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | オリンパス

2007年04月05日

コニカ現場監督・ペンタックスSV修理【初めてのカメラ分解】

昨日は午前中、父がメーカー2軒と
御得意さん1軒に回っていたので
実際にカメラを触らせてもらえたのが
14時過ぎとなりました。

(尚、私にはカメラや写真に対して
 全く知識がありませんので
 専門用語や各箇所の正しい名称が分からない、
 間違っているという事が多々あるかと思われますが
 徐々に頑張って覚えますので
 今は多めに見てやってください)

まず最初に分解したのは
たぶんコニカ?の現場監督という
工事業者の方が使われるカメラで
レンズの奥?にあるモーターを部品取りするとのこと。
このカメラは昔の機械式カメラよりも
配線が少し多く、ハンダを外して また外した部分を
付け直して という作業がありました。

確か中学の技術家庭科の授業で
小さなラジオを作った時にハンダを使用した事があって
その頃を思い出しつつ、父にコツを教えてもらいながら
なんとか出来ました!これがなかなか楽しかった♪
こんなところで中学の授業が役に立つなんて…
みなさん、やっぱり義務教育を馬鹿にしてはいけません。
学校は真面目に行くもんです^^

あ、ちなみにこの部品取りしたカメラは
実際のお客様のカメラではなく、
部品取りの為に どなた様からか頂戴したカメラとの事です。
素人の私が いきなりお客様のカメラを分解することは
ありませんので ご安心下さいm(_ _)m

次に分解したのは、母が昔に購入した
アサヒペンタックスSVという一眼レフ。(母の私物です)
父が言うには、一眼レフでは一番分解しやすいとのこと。
ま〜大きさが色々ありますがネジだらけ。
かろうじてプラスかマイナスが分かるぐらいの
ゴマ粒サイズのネジもあり、無くしたら大変。
フィルムの枚数をカウントするところだったと思いますが
そこの中心のネジだけ逆ネジで『締まる・開く』の向きが
通常と逆になっていたり、カメラの中身は なかなか面白い。

で、ネジの締め方1つとってもコツがあって
だいたいネジは3つ4つが固まって止まってあるんですが
1つを『ギュ〜』っと最後まで固く締めてしまうと
きちんとその部品が入らなくなったり、他のネジが
締まらなくなってしまうので
最後まで締めてしまわずに、3つ4つをある程度締めてから
最後の『ギュ』をするらしい。『ギュ〜』じゃなくて『ギュ』。
場所によってはキツく締めてあるネジもありますが
ほとんどそんなにキツく締めてません^^

で、最後の方まで分解してまた元の形に戻さないといけませんが
外した順番やネジの箇所を覚えておかないと これまた大変。
それから、丸いレンズをシンナー?で拭く時は
レンズに『はっ』っと息を吹きかけて、外側から内側に向かって
丸く拭いていくらしい。息を吹きかけずに いきなり拭くと
レンズについてる小さなゴミやホコリなんかの上から
拭いてしまう事になるのでレンズに傷がつく可能性があると。

最後にモルトプレーンというカメラの裏ブタを開けて
フィルムが入る箇所の上下に細〜い溝があるんですが
元々付いてるのを剥がしてから新しいのを付ける。
この作業、数日前に父が某巨大カメラ店で
修理道具を買った際、素人だと思われたらしく
修理冊子みたいな薄っぺらい本を店員さんに
持って帰れと言われ、その本で予習をしていたんですが
すんごく面倒臭い、細かい作業だと思っていて
『こんなこと私にできるんだろうか…』と
少し思い悩んでいました。
しかし、さすが父は簡単な方法を知っている!
素人の私でも難なく張替えできました!!
でも企業秘密だから ここには書けません!(笑)

と、またまたギリギリに書いたので
もう5日になってしまいましたが
4月3日の総復習。

@付いてた配線の色と場所は絶対にメモ。
A部品を外した順番やネジは必ず覚えておく。
Bカメラを手に持って分解しない。
 机に置いて、固定させる。
Cレンズは息を吹きかけ、外側から円を描いて拭く。

と、こんな感じでしょうか。
非常に初歩的なお話で申し訳ない^^;
でも、私は小学生の時に父の仕事を机の横で見てたので
ネジ回しの使い方や、フィルムを挿している軸?の
特殊な外し方、レンズを拭く為のペーパーの巻き方など
結構覚えておりました。20年以上も前の事を
よく覚えてるもんですね。我ながら感心します。

初分解を終えての一言は、体が拒否反応を示さずに
楽しくできたので安心しました!
あとは、色んな種類・数をこなしていくだけです!

        『習うより慣れろ』
きっと父は心の中で そう思ってくれているハズです。
posted by ユウ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | アサヒペンタックス

2007年04月03日

一番弟子

父はカメラ修理職人になってから
助手や弟子を雇わず、ずっと一人で仕事をしてきました。
しかしながら、2007年4月3日、遂に一番弟子を迎え入れ
初めてカメラ修理の仕事を人に教えました。

父が40年以上 この仕事をしてきて
どうして助手や弟子を雇わなかったのかは分かりません。
でも母でもなく、兄でもなく
娘の私を弟子として迎え入れ
自分の大事な技術を教えようとしてくれている事が
『運命的』に思えて、少し感動です。

本当は具体的にどんな仕事から始めたのか
書きたかったのですが、このまま書き続けると
もうすぐ4月3日が終わってしまい
“記念の日記”では無くなってしまうので
弟子入り初日の具体的な内容は
明日、更新したいと思います。

今日、嬉しかったことは
私の娘が父(おじいちゃん)に聞いた一言に対して
返ってきた言葉。

娘:「お母さん、修理上手くいってる?」
父:「なかなか筋は ええで〜」

豆粒みたいなネジを慣れない手つきで
何度か床に落としながら分解をしていた私は
その一言で益々分解が楽しくなりました。

あと10年ぐらいで父の技術を全て盗みます(笑)
posted by ユウ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記