2007年07月20日

ペンタックスSV(PENTAX SV)修理【SVさん“長老編”】

ついにやってしまいました。
11日の修行分を次の修行日(18日)までに
更新するつもりが、ついに…ついに…
サボってしまいました〜(*_*)すみません。。
でも、11日と18日は同じカメラだったので
今日は2日間分を書かせて頂きます。お許し下さい<(_ _)>

さて、本日もアサヒペンタックスSVの分解なのですが004.JPG
タイトルにも書いてますように
今まで分解したSVさんの中で1番の長老です。
もちろんSVは かなり昔のカメラですので
どのSVさんも、それなりに年季が入っていたり
逆にとても綺麗に保管されていたりと
色んなパターンがありましたが
今回のSVさんは“長老”と名付けただけあって
外観の汚れや革の損傷・はがれ、下部カバーは
落下させてしまったのか歪んでおり
かなり痛々しい姿でした。。

ですが、そういったカメラをもう一度使いたい!
というお客様の為にも そして
長老自らが『ピカピカにしておくれ〜』と
叫んでいるような気がしたのもあり
ここから父と2日間奮闘するのであります。

まずいつものようにカメラ上部にあります、
部品達を分解していくのですが…
シャッタースピードを変えるダイヤルに付いている
ゴマみたいな小さいネジが3つあるのですが
そのうちの2つがサビていて回らない…
更に、トップカバーのファインダー付近のネジ1つも
サビていて回らない…
念の為、父にお願いしましたが やっぱり回らない。

という訳で このサビネジ3つとの闘いが始まります。007.JPG
まず小さいネジ2つは先が針金ほどの細さで
ドリル状?になっている精密ドライバーを使い
サビているネジの上から少しずつ穴を開けていきます。
手作業で数十分でしょうか、その細いドライバーで
ネジの穴を貫通させたら 
もう少し太めのドリル状ドライバーで
完全にネジの部分を取り除いてしまいます。

トップカバーの方のネジは精密ドライバーではなく
先が交換できる手動ドリル?みたいなもので
父がゴリゴリゴリゴリ穴を開けていきます。
後は上記の小さいネジと同じ作業なので省略しますが
父が穴を開けている間に私は各部品の清掃を行いました。
ビックリするほど汚れていたのが露出計のダイヤル部分。
塵とか埃の汚れではなく、推測ですが
砂とか泥のような汚れでした。
その他、上部カバーや前面のカバー・諸々の部品など
綺麗に拭いてあげると、長老が『気持ちええわ〜』って
言ってる様な気がしました(^^)v

この後、シャッターボタンが沈んだままになっていた
原因は上部カバーのシャッターボタンを囲っている部分が
サビている為だと分かったので棒状の細かいヤスリで
内側を優しく優しく擦ります。

で、いつものようにシャッター幕の軸にグリスを注入し005.JPG
油を馴染ませる為に何度かシャッターを切り
この時は問題なくシャッター幕も作動していました。
しかし2日目の日に復元して、どこか他の部分の
チェックの為に巻き上げ&シャッターを切る動作を
何度か繰り返していたら…シャッター幕が
巻き上がってない感じでシャッターも下りない。。
明らかに おかしいので再度分解してみると…
(◎o◎)前幕のリボンが切れております。。
比較的シャッター幕が綺麗だったので
リボンや幕は替えなくて大丈夫だと思っていたのですが
やはりペンタックスSVは ほとんど劣化している様ですね。

数回前の修行でリボンや幕の交換をしたので
今回もするかな…と思っていましたが
時間が迫っていた為、父がチャチャっと作り
いつのまにか貼り付けていました。
それから、シャッター幕の調整をし
全て復元してからモルトを張り替えて
レンズも清掃し、完成です!

机の上には最初に見た長老の姿ではなく
温泉に入ってさっぱりしたような
ピカピカのSVさんが佇んでいました。
『このSVさんを見て、お客さんは驚いてくれるかなぁ?
 喜んで使ってくれるかなぁ?』
そんな思いで いっぱいでした。
私が言うのも何ですが、ええ仕事やな…と思います(^^)

画像はSVさんではなく、006.JPG
レチナVCというカメラです。
(SVは以前に何度か登場してるので
 違うものを掲載しました)
余所の修理業者さんに修理をお願いされましたが
戻ってくるまでに2ヶ月掛かったにも関わらず
きちんと直ってなかった為、うちのホームページを
探して下さったお客様から御連絡を頂きました。
カメラが届いて3日目、(作業は その日1日で)
無事修理完了!お客様も心待ちにしているでしょうし
今回は特別に超特急で仕上げて返送しました。
こういう困っているお客様のお役に立てるような
技術を持っている父に只々脱帽です。
posted by ユウ at 02:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アサヒペンタックス

2007年07月10日

コニカC35(Konica C35)修理【グリスの劣化を侮るなかれ】

毎回かなり遅れ気味の更新で申し訳ありません。
先週の7月2日に分解した『コニカC35』のお話です。

レンズの周りが ほんの少しだけガタついています。243.JPG
本当に、ほ〜んの少〜しだけなんです。
素人考えでは、どこかのネジをキュキュっと締めれば
そのガタつきなんて すぐ直りそうなんですが。。。
違うんですねぇ…画像を見て頂いたら分かるように
見事に最後の最後まで分解しないと直せないのです^^;

まず、今回も やってしまいました。
超初心者的行動!!
裏ブタを開けようと思うが…いつも付いている
蓋を開けるボタンというか押すところがない(>_<)
『お父さん、裏ブタ開けるとこがない…』と
恐る恐る聞くと 巻き戻し軸をポコっと引っ張って
パカっと開けてくれました。。
開けるとこがない場合は『ポコっとパカっと』で
開ければ良いみたいです(^^ゞ

と、この日記を読んでくれている
カメラ好きの人達からは呆れられそうな出来事も
包み隠さず書いて参りますので
初心者の方もベテランの方も
どうか温かく見守ってやって下さい<(_ _)>

さてさて、このコニカC35というカメラは247.JPG
父曰く『コンパクトカメラの上級版』といった感じだそうで
分解した感想を簡潔に述べると
“PENTAX SVほどアナログ全開な造りでもないし
 コニカ現場監督ほど配線だらけでもない”
調度ほどよい造りだと思います。
また、このカメラはトップカバーを外す際
カバーと配線が1本繋がってますので お気をつけて!!

しかし半田を外す時は非常に簡単なのですが
付ける時にモタモタしてしまい、
その為どんどん半田ゴテの熱が高くなり
意を決して『ジュ』っとやると
白い煙がもわわんと出てきたりして
基盤を傷めていないか とても不安です。。
なんとか頑張って付けた半田を見て父が一言…
『なんちゅうイモ半田や(笑)』
イモですよ…イモ。でも確かにイモです(-_-;)
結局父がやり直してくれたんですが
とてもやりにくい位置でもチョチョイのチョイでした。
あぁ…半田の練習もしたい…どなたかコツを教えて下さい…
って文字では教えにくいですよね〜^^;

で、このカメラも初めて分解するので246.JPG
勿論父から1つ1つ分解方法を聞きながら
ガタつきを直す核の部分まで分解したのですが
このガタつきの原因って何だと思います?
グリスの劣化ですよ?!?!?!
ガタガタしてるのは、どこかが緩んでるって
勝手な固定観念がありますけど、そうじゃないんですね。

このあと、劣化したグリスを綺麗に取り除き
新しいグリスに入れ替え、父がリング?の部分を
取り付けようとしましたがなかなか噛み合わない。
何度かトライして父がある原因をみつけました。
少しだけネジをきつく締めすぎていた…と。
復元の際には こんな微妙な事が多々あるようですね。
まだ数台しか分解の経験がない私にとって
未知の世界ですが…めげずに頑張ります!!
posted by ユウ at 01:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | コニカ